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マツシマホールディングスが運営する現代アート専門のギャラリー「MtK Contemporary Art」では、2023年4月28日(金)~6月4日(日)の期間、アーティスト・清川あさみによる初の個展「I’m nobody. 何者でもない」を開催します。
清川はこれまで、代表作「美⼥採集」や「TOKYO MONSTER」など、写真や刺繍をベースに、個⼈のアイデンティティを形成する“内⾯”と”外⾯”の関係や、そこに⽣じる⼼理的な⽭盾やギャップなどを主題とした作品を国内外で発表してきました。現在開催中の個展「Mirror World」(MAKI gallery, 天王洲)においても、形ある“外面”から人間の”内⾯”の有り様を鋭く捉える作品が話題を呼んでいます。
その地点からさらに“内面”へ踏み込む今回の展覧会「I’m nobody. 何者でもない」。初日に上演される一夜限りのアートパフォーマンス「NOBODY」を入り口とし、展覧会を通して“内面”の深部へと潜り込み、「自分は何者か」という永遠の命題に向き合う構成となっています。
“内面”の深層部を捉えようとする試みは、西陣織に逆らって手で施された刺繍作品や、高級な帯地に用いられてきた焼箔(銀が硫化して変色する性質を利用した織りの技法)をベースにしたドローイング作品など、より抽象度の高い作品へと繋がっていきます。開催地・京都において長い歴史を誇る伝統技術に独自の表現を加えて進化する清川の作品に、鑑賞者は自分自身の姿を見出すかもしれません。
そのほか、2016年より手がけているアクリルと糸で写真イメージを再構築するシリーズ「1:1」(イチタイイチ)、2021年にデジタルアートとして公開された《OUR NEW WORLD》の原画である3mにも及ぶ刺繍作品、アートパフォーマンス「NOBODY」を書で綴った絵巻物や能面まで、新境地を開拓し続ける清川の作品を是非ご覧ください。
■ 清川あさみ プロフィール ■
美術家/絵本作家/プロデューサー
1979年、兵庫県・淡路島⽣まれ。服飾を学ぶと共に雑誌の読者モデルをしていた2000年代より「ファッションと⾃⼰表現の可能性」をテーマに創作活動を⾏う。代表作として『美⼥採集』『Complex』『TOKYO MONSTER』などがあり、写真に刺繍を施しながら、個⼈のアイデンティティを形成する「内⾯」と「外⾯」の関係や、そこに生じる⼼理的な⽭盾やギャップなどを主題とした作品を発表してきた。現在 11 刷のベストセラー『銀河鉄道の夜』(リトルモア) など絵本や作品集などの著書も多数あり、作家 谷川俊太郎氏との共作絵本『かみさまはいるいない?』が2年に1度の児童書の世界大会の日本代表に選ばれる。
⽔⼾芸術館(2011年)、⾦津創作の森美術館(2015年)、東京・表参道ヒルズ(2012年、2018年)等にて個展・展覧会を国内のみならず海外でも多数開催。アートディレクターとして広告のビジュアルやグラフィックデザインに携わると共に、空間デザインやCM映像のディレクター、審査員などを務める。YOASOBIのMV制作や、NHKドラマ『大奥』メインビジュアルなど映像や広告でも活躍。
■「I’m nobody. 何者でもない」展概要 ■
作家名:清川あさみ
開催日時:2023年4月28日(金)~6月4日(日) 10:00〜18:00
入場料:無料
開催場所:MtK Contemporary Art
住所:京都市左京区岡崎南御所町20-1(smart center 京都, the garden敷地内)
定休日:月曜日
電話番号:075-754-8677
WEB:https://mtkcontemporaryart.com/
Facebook:@mtkcontemporaryart
Instagram:@mtkcontemporaryart