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MtK Contemporary Artで今西真也、熊谷亜莉沙、坂本和也、大和美緒のグループ展「young okazaki vol.2」を開催(8月6日 -9月4日)

2022.08.07
INFORMATION

マツシマホールディングスが運営する現代アート専門のギャラリー「MtK Contemporary Art」では、2022年8月6日(土)〜9月4日(日)の期間、今西真也、熊谷亜莉沙、坂本和也、大和美緒のグループ展「young okazaki vol.2」を開催します。

抽象絵画であれ具象絵画であれ、あらゆる絵画に共通して存在するのは、なんらかの行為を通して画面を埋めるという作業そのものである。その意味で、あらゆる絵画には、個々のスタイルや様式を超えて、まずは「画家が絵を描く」という描写行為が先行しているはずだ。あらゆる絵画には、その絵画を成立させるまでに蓄積された行為の集積が必然的に存在する。

その意味で、描かれたものやイメージは、描く行為と不可分である。にもかかわらず、通常、絵画において、描写行為そのものを描写対象とすることはできない。描かれるのは、絵具の筆触であれ風景であれ、つねに描かれたイメージや対象であって、それを成立させる「行為」ではない。むしろ絵画は、画家の身体運動から切り離されることではじめて、透明なスクリーンとなり、絵画的なイリュージョンを獲得し自律する、とも言えるだろう。

しかし、本展出品作家の今西真也、坂本和也、大和美緒、熊谷亜莉沙の絵画に見られるのは、絵画を身体運動の集積から切り離すことへの抵抗である。そこで絵画面は、画家の生の持続を記録するものとなる。ゆえに、それらの絵画は、描かれたイメージが抽象か具象かという様式の違いを超えて、描写行為という生の結晶として絵画面が組織されることになる。それは、透明なスクリーンとしての絵画のありかたへの抵抗である。

彼女/彼らの絵画が、生の持続や、その反転としての死の概念にしばしば引き寄せられるように見えるのは、生の結晶として絵画面を組織するという、その方法に依っている。そのとき絵画は、細胞の集積に覆われた平面が呼吸と振動を繰り返すような身体性をまとい始める。絵とは身体であり、細胞である。そこから、生の律動が発生する。

■ アーティスト ■

今西 真也
1990年奈良県生まれ。2015年京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻ペインティング領域終了。
キャンバスに油絵具を厚く塗り重ね、筆致の跡を力強く残し、削っていく行為を繰り返しながら作品を描いている。画面から距離を持つと次第に表れるイメージは、ものの変化や消失、退廃と同時に再生、蘇生や復興をも想起させるモチーフを選んでおり、死(おわり)と生(はじまり)が表裏一体の関係であることを示している。
主な展覧会に、「かーーかかー」nca | nichido contemporary art(東京、2021)、「羊羹とクリーム」Bijuuギャラリースペース(京都、2021)、Wind, Rain, and your Words」Art Delight(ソウル、20218)など。
主な受賞歴として、「シェル美術賞」(2020)グランプリ、「Kyoto Art Tomorrow -京都府新鋭選抜展」(2019)大賞など。
所属ギャラリー:nca | nichido contemporary art

熊谷 亜莉沙
1991年大阪府生まれ。2015年京都造形芸術大学大学院総合造形領域終了。自身の祖父をモデルに描いた「Leisure Class」シリーズや家族の死をきっかけに描いた「Single bed」など、富裕と貧困、生と死、愛と憎しみという非合理で矛盾に満ちた人間のありよう、その感情や姿に焦点を当て制作。
主な展示会に、「私はお前に生まれたかった」ギャラリー小柳(東京、2002)、「GROUP SHOW:5 ARTISTS」KOSAKU KAN-ECHIKA(東京、2021)、「シェル美術賞アーティスト・セレクション2020」国立新美術館(東京、2010)、「Single bed」ギャラリー小柳(東京、2019)など。
主な受賞歴として、「上野の森美術大象展」(2014)入選、シェル美術賞(2013)入選など。
所属ギャラリー:ギャラリー小柳

坂本 和也
1985年鳥取県生まれ。2014年名古屋芸術大学大学院美術研究科美術専攻同時代表現研究領域終了。坂本はこれまで自身の趣味である水草の栽培(アクアリウム)を通して、生態系の構成要素のなかに現代の社会環境との類似性を見つけたことから、植物をモチーフにして物事の内面を表そうと探求してきた。反復と増殖を繰り返しながら綿密に描かれる多種多様の植物は、生命を維持するために変容を繰り返す進化の過程を想起させる。2017~18年まで文化庁海外派遣制度にて台北で滞在制作し、発表を行った。
主な展示会に、「Next World―夢みるチカラ タグチ・アートコレクション× いわき市立美術館」、いわき市立美術館(福島、2021)、「Spring ephemeral」nca | nichido contemporary art(東京、2020)、「Routes to Roots」galerie nichido Taipei(台北、2020)など。
所属ギャラリー:nca | nichido contemporary art

大和 美緒
1990年滋賀県生まれ。2015年京都造形芸術大学大学金総合造形領域終了。ドットの連なりや一定の曲線など、ある単位やパターンを反復することで画面や空間全体を覆う作品を制作する。
主な展覧会に、「STEAM THINKING」京都市京セラ美術館(京都、2021)、「project N 74 大和美緒 YAMATO Mio」東京オペラシティアートギャラリー(東京、2019)、「VIVID-STILL: 静か。鮮烈で_」COHJU contemporary art & Gallery PARCO(京都、2017)など。
主な受賞歴として、「Fundación Casa Wabi Woman Artist Residency Award」(2020)最優秀賞、「アートアワードトーキョー丸の内」(2015)小山登美夫賞、「CAF賞」(2015)山口裕美賞など。
所属ギャラリー:COHJU contemporary art

■ 「young okazaki vol.2」展概要 ■
作家名:今西真也、熊谷亜莉沙、坂本和也、大和美緒
開催日時:2022年8月6日(土)〜9月4日(日) 10:00〜18:00
入場料:無料
協力:nca | nichido contemporary art、ギャラリー小柳、COHJU contemporary art
開催場所:MtK Contemporary Art
住所:京都市左京区岡崎南御所町20-1(smart center 京都, the garden敷地内)
定休日:月曜日
電話番号:075-754-8677
WEB:https://mtkcontemporaryart.com/
Facebook:@mtkcontemporaryart
Instagram:@mtkcontemporaryart

 

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